昨日は、以前住んでいた3区に用事があって出かけました。
住んでいた頃よく食べに行った、なつかしい店が、たくさんありました。
3区の好きな点は、おいしいカフェがたくさんあること。
おしゃれカフェではなく、おいしいカフェです。
「日替わりランチ」の黒板が、店頭に出ていて、どんな料理があるのだろうかといつも楽しみにしていました。
ビンヤン食堂なら、指差し注文で誰でもできます。
黒板の手書きメニューを読みこなして、注文するのがおもしろい。
ここは、日替わりランチが45K。45,000ドンです。
フルーツとチャダーが付いています。
ベトナム語の勉強をしてよかったと思うのは、こういうときです。
食べたいものを食べることできます。
①豚角煮コショウ味 ②ドジョウを煮て、コリアンダー味
③カエルをレモングラスと唐辛子味 ④鶏の手羽揚げヌックマム味
⑤牛肉のサテ炒め(サチャソース・レモングラスチリ味)
⑥アジの揚げ魚に細切りマンゴーをのせてマム味
⑦小さな骨付き牛肉を煮てしょっぱい味付け ⑧肉詰め厚揚げ豆腐トマト味
⑨小さく切ったベーコンを紫玉ねぎ、にんにく、レモングラス、唐辛子などで強めの味付け。
①~⑨まですべて解読できました。しかもどれも食べたことあります。
今まで、ベトナムの食文化を研究してきた成果が現れたと喜んでいたら、⑩が読めない。
最初、⑩Canh cá lóc 雷魚のスープと思ったら、 cá lóc ではなくて cá bạc 。
cá lóc はライギョなのは知っている。 cá bạc は何だろう???
分からないのは、食べてみましょう。
⑩ Canh Cá Bạc Má Nấu Ngót
⑩の料理が届きました。スープなのは知っています。
どんなスープなのかが、楽しみ。
トマトがたっぷりと入った、酸っぱいスープ。
メニューには、トマトのcà chuaがのっていないが、トマトたっぷりのガッツのあるスープ。
cá bạcを、トマトの中から探してみましょう。
これが、わからなかった魚。
食べながら、Googleで調べたらわかりました。
cá bạcではなく、cá bạc máで一つの固有名詞でした。
分かりやすく、全部大文字にしてみると、
↓
Canh スープ、Cá Bạc Má サバ科のグルクマ、Nấu調理する、Ngót?(ngọt 甘い)。
(ウィキペディアから)
Cá bạc má。グルクマ は、スズキ目・サバ科に属する魚の一種。インド太平洋の熱帯域に広く分布する海水魚で、食用に漁獲される。和名は沖縄方言に由来するが、沖縄県では「グルクマー」と語尾を伸ばして発音・表記される。
魚は小さいです。ベトナムではよく目にします。
この魚の名前が、グルクマ (Cá bạc má)だとわかったので、ここで食べてよかった。
ビンヤン食堂で指差し注文で選んで食べるのもおいしいが、その料理の名前が分からない。
手書きメニューがあると、料理の名前を覚えることができるので、ベトナムの食文化の研究にはもってこいです。
今住んでいるタンフー区だと、この手の店が少ないのが残念。今年は週1回くらい、黒板メニューを解読に行きたい。
(今週の、ベトナム料理名)
この10つの料理を、マスターしましょう。
このベトナム語を見なくても、他の店で料理を見かけた時に名前がすぐに頭に浮かぶように。
① Thịt kho tiêu
② Cá kèo kho rau răm
③ Ếch kho sả ớt
④ Cánh gà chiên nước mắm
⑤ Bò xào sa tế
⑥ Cá nục chiên mắm xoài
⑦ Sườn non ram
⑧ Đậu hũ nhồi thịt sốt cà chua
⑨ Ba rọi xào mắm ruốc
⑩ Canh cá bạc má nấu ngót
(備考)
※ ⑧は、chiênで揚げ豆腐を強調しているが、料理名には使わないので省略しました。
※ 手書きは、r がsとまちがえやすい。
※ ⑧đậu hũ が正しい。 đậu hủ は声調がちがう。 (đậu phụ も使う)