外国に住みたい。海外で生活したい。多くの人が夢にみています。
自分もそうでした。
〇〇才になったら、会社を早期退職して、ベトナムに住みたい。ホーチミン市に移住したい。と願っていました。
そして、今ホーチミン市に住んでいます。
実際にホーチミン市で生活をはじめ、自分が困っていることについて、書いてみましょう。
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★★ホーチミン市で移住生活するときの課題★★
(1) 永住用の長期ビザがない。
(2) 銀行の預金が複雑で、制約が多い。
(3) ベトナム→日本へ、国外送金ができない。
(4) 医療保険がない。病院代が高額になる。
(5) 郵便が届かない。
日本で準備しているとき、ベトナムに特化したこの2冊には、とてもお世話になりました。
しかし、これらの本には掲載されていない(掲載できない)ことがたくさんあります。
自分が実際に体験したことを通して、上の(1)~(5)について、書いてみましょう。
移住前に、自分がとても欲しかった情報です。
もうすぐ新年がやってきます。来年以降もベトナムでの生活を続けるか、課題を整理してみましょう。
初回は、(1) 永住用の長期ビザがない。
① 他国との比較
・マレーシアには、外国人向けの長期滞在ビザ「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」があります。
・アメリカには、アメリカ永住権(グリーンカード)があり、米国への出入国は自由で、滞在にも期限がありません。
・ベトナムには、このような長期滞在ビザがありません。
② 働かないと、短期ビザしか取れない。
・働いている人は、ワークパーミット(労働許可書)を得て、レジデンスカードを取得できます。本人と家族は2年間のTRCをとれます。
・働いていない人は、2022年1月現在は、1ヶ月のビザしか取得できません。
③ ビザ制度がわかりにくい。
制度としては、ビザのカテゴリーや期間は決まっているが、はっきりしていない部分が多く、だれもわかりません。
自分も、2021年2月は12ヶ月ビザを取れたが、2022年2月は1ヶ月ビザしか取れません。
④ 永住はできない。
結論としては、ベトナムに永住はできません。
永住・・・永久に住む。
移住・・・移り住む。
ロングステイ・・・長期滞在する。
「ベトナムに永住を考えている」という人がいるが、それは無理でしょう。
外国人ができることは、長く移り住む、ロングステイすることです。
ベトナムに長く滞在するために、どのようにビザの更新を繰り返しているか見てみましょう。
・・・・・・ 今までのビザの履歴 ・・・・・・
観光ビザ DL 3ヶ月
① 2014/05/13~08/12 (日本で取得) 16,500円。
② 2014/08/13~11/13 (マレーシア) 215ドル。
③ 2014/11/13~2015/02/13 (ホーチミン市) 138ドル
④ 2015/02/13~05/13 (ホーチミン市) 390ドル
⑤ 2015/05/14~08/11 (日本で取得) 16,500円
ヨーロッパ旅行中、ドイツでパスポート入りのDバックを置き引きされ、日本に緊急帰国。パスポートとビザを再取得。
⑥ 2015/06/28~09/25 (日本で取得) 16,500円
⑦ 2015/09/26~12/24 (カンボジア) 125ドルと35ドル
⑧ 2015/12/14~2016/03/14 (ホーチミン市) 120ドル
⑨ 2016/03/10~06/10 (ホーチミン市) 200ドル
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商用ビザ DN 1年
⑩ 2016/06/11~2017/06/11 (インドネシア) 招聘状390ドルとビザ220万ルピア
⑪ 2017/05/30~2018/05/30 (ホーチミン市) 495ドル
↓
労働ビザ LD 2年
⑫ 2018/05/22~2020/05/19 (ホーチミン市) 870ドル
(2019年8月のシンガポール旅行の時、空港の出国審査でLDの不正取得がばれてTRC没収される。)
↓
商用ビザ DN 3ヶ月
⑬ 2019/08/25~11/25 (空港でTRC没収され、LD2年→DN3ヶ月に変更。)
⑭ 2019/11/28~2020/02/27 (ホーチミン市) 255ドル。
⑮ 2020/02/25~05/24 (モックバイ) 90ドル+60ドル=150ドル。
⑯ 2020/05/26~08/24 (ホーチミン市) 170ドル。
⑰ 2020/08/24~11/20 (ホーチミン市) 160ドル。
⑱ 2020/11/23~2021/02/23 (ホーチミン市) 160ドル。
↓
商用ビザ DN 1年
⑲ 2021/03/03~2022/02/23 (ホーチミン市) 1年シングル620ドル
⑳ 来月、ビザの更新です。今回はたったの1ヶ月ときついです。
・・・・・・・・・・・・ ここまで ・・・・・・・・・・・・
DL3ヶ月(観光ビザ3ヶ月)→DN12ヶ月(商用ビザ1年)→LD2年(労働ビザ2年)と、順調に期間の長いビザに更新できたが、そううまくはいきません。
LD労働ビザでは、4回は出国できたが、5回目の出国の時に不正取得(働いてないのに、勤務証明を入手して取得)がばれて、没収されました。
2020年からは、コロナの影響でバスでカンボジアに行けないので、ホーチミン市で更新です。費用が高いです。2021年は1年ビザを取得できました。
★2016年の頃は、DN1年ビザが簡単に取れ、黄金時代です。
★2022年は、DL1ヶ月ビザのみとなり、暗黒の時代に突入です。
ワークパーミットをとって、ちゃんと会社で働いて、レジデンスカードを取ろうかとも思ったが、会社を辞めた時点でまた滞在できなくなります。
(2年間働けば2年間のレジデンスカードとれるが、途中退職したらTRCは返還する。ビザなしになる。)
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働き続けなければ、ベトナムに滞在できない。長期滞在するには厳しい国になってしまいました。
ベトナムで移住生活するうえで、一番の問題点はビザの取得です。
こういうことは、ガイドブックには書いてありません。
あたりさわりのない情報よりも、実際にどうだったのか、事実についての情報が欲しいのですが、なかなか見つけられないので自分で書いてみました。このまま1ヶ月ビザしか取れなかったら、日本に帰国も必要です。
次回の課題は、
(2) 銀行の預金が複雑で、制約が多い。
これも、奥が深いテーマです。
あと少しで、旧正月・テトがやってきます。
今年も昨年に引き続き、ホーチミン市で年越しです。
シングルビザは、1度出国すると終わりです。
(ベトナムでごはん3で、ランキング参加中)
私は、3ヶ月ビザを400ドルで取っていました。
アンコムチュア
がしました