長くベトナムに住んでいると、いつかは入院することもあるだろうと思ってはいたが、突然にやってきました。
今は退院して、通院しています。
埋込した心臓ペースメーカーも、順調に動いています。
日本とは違うベトナムの医療事情について、感じたことを書いてみましょう。
(1) 入院する部屋代が高い。
FV病院に入院するときに、この中から選んでくださいと渡された部屋のリスト。
1日当たりの料金です。
外国人向けのインターナショナルホスピタルなので、高いです。
1人部屋1890万ドンに入りました。1日で10万円くらいです。
部屋代のほか、医師の診察費、看護師の看護費、食事等が含まれます。
退院するとき、明細を確認しました。
18,900,000VND×〇日の記載はなく、
・看護師の血圧測定 〇〇ドン
・朝食 〇〇ドン
・点滴 〇〇ドン
・医師の午前中の往診 〇〇ドン
・服薬 〇〇ドン
・医師の午後の往診 〇〇ドン
・部屋代 〇〇ドン
というような細かい項目が、毎日10行以上並んでいます。
確定で、1日1890万ドンではなく、大体の見込み額でした。
AVERAGE BILL SIZE (VND/NIGHT) このとおりです。
結果、10日くらい入院し、心臓のペースメーカーの埋め込み手術をして、合計4億ドンでした。日本円で、200万円くらいです。
ざっくりと、手術代110万円、入院費90万円、計200万円。
(2) 手術前に、体中をアルコール消毒をされる。
手術の前の日、これを渡されて体をよく洗うように指示されました。
グーグルで翻訳してみると、手術前に使う消毒薬。黄色ブドウ球菌、赤痢菌、結核菌、カンジダアルビカンス等の消毒薬です。
そして、浴室から出ると、アルコール消毒が待っていました。
ヤクルトよりも大きい瓶を3本も使い、全身をガーゼを使ってのアルコール消毒をされました。
↓
前日だけでなく、当日の朝も消毒薬で体を洗い、その後アルコール消毒。
こんなのは、日本ではありえない。世界中でベトナムだけだよと看護師に伝えました。
心臓ペースメーカーの埋め込み手術は、部分麻酔です。ドクターや助手と会話しながら90分で終わりました。
埋め込み手術が終わってからが、きついです。
ペースメーカー本体が動かないように、ペースメーカーのケーブルがずれないように、体を微動だにできません。横を向くことも、上体を起こすこともできません。唯一できることは、ナースコールのボタンを押すことだけです。
小便をしたくなると、ナースコールで尿瓶を持ってきてもらいます。どうか大きいのをしたくならないようにと、一晩中願いました。
(3) 病院食が美味しい。
病院食が美味しいです。
左から、ベトナム料理・西洋料理・ベジタリアン料理。3択です。
ベトナム料理を選んだら、2つの料理から1つを選びます。
この日は、
Canh khoai mỡ thịt bằm 紫芋とひき肉のスープ。
Tôm xào rau củ エビと根野菜炒め。
紫芋のスープ、大好物です。
エビ炒め、美味しかったです。
もう一品は、選んだのとはちがうのが届いたけど、茹でた人参大好きなのでOKです。
それに、牛乳とヨーグルト、お菓子がついてきました。
15時になると、おやつとコーヒーが届きます。
入院中はひまなので、持ち込んだPCでネットしたり、ユーチューブの動画見たり・・・。
※ ローカルの病院は、病院食は出ません。外国人が行く、インターナショナルホスピタルで、高いお金を払った場合です。
(おまけ)
退院の日に、「心臓ペースメーカー手帳」をもらいました。
空港で出国時のエックス線検査、これからは通ることができません。
エックス線検査係員に、「心臓ペースメーカー」を付けているのを伝える証明書です。
6か国語で書かれているとネットでは情報が載っていたのだが、受け取った手帳はベトナム語のみでした。外国で理解してくれるかなぁ。
これからは、with 心臓ペースメーカーで生活です。
日本では、障がい者手帳が交付されます。
次回日本に一時帰国したときに、申請をしよう。障がい者手帳を持っていると、JRの交通運賃が割引になったり、いろいろなサービスが受けることできます。
(ひとり言)
入院して、心臓ペースメーカーの手術、大変だったけど恵まれていました。
↓
・2ヵ月前の9月だったら、コロナの第4波の蔓延で、ロックダウン中。日系のクリニックにも行けなかったし、FV病院で手術も受けられませんでした。
たぶん、死亡していたと思います。
・あと1か月あとだったら、オミクロン株でどうなるかわからない。日本行きの飛行機の予約も今停止されています。
この11月後半のタイミングで、すごく助かりました。
(追記 12月9日 ペースメーカー カード)
退院後も通院しています。
11月24日に心臓ペースメーカーを入れたので、2週間経過。
今日、検査に行ったら、「ペースメーカー カード」をもらえました。
退院の日に、「ペースメーカー手帳」をもらったが、全部ベトナム語です。
空港でエックス線検査の時に、これを見せてもベトナム以外では通じないだろうなぁ。
それより、手帳はかさばってにもつになるからいやだなあ。
↓
今日、2週間検査をしたときに、カードをもらえました。
これならクレジットカードと同じ大きさなので、携帯しやすいです。
自分の名前と、ペースメーカーを入れた日、ペースぺーカーの型番とシリアルナンバー等が記載されています。
①アルコール消毒 確かに日本では聞いたことがないですね。お疲れさまでした。
②安静 この記述を見ると、翌朝まで、この状態だったのでしょうか。私の病院が国内では長い方で6時間の安静、砂嚢を抱えて、起き上がることもできず、でしたが、腰が痛くなって、二回目の入院からは、この安静対策に一番気を使い、電池交換野時には、安静時間を3時間に値切りました。
③尿瓶 導尿はしないんですね。どちらがいいかはありますが、男性は特に性器にチューブをつっこむのは、慣れません。
④手帳の件、ベトナム語だけだったんですね。表紙は何色でしょうか。MRI対応のペースメーカーだった気がしますが、それ用のカードとかは、ありませんでしたか。
アンコムチュア
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